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NIJIの夢

NIJIの夢

杭州 紹興


7月29日〔杭州&紹興〕


昨日は蘇州を発って杭州に入ったが、蘇州を離れるにあたって、李香蘭(日本名:山口淑子)が歌う「蘇州夜曲」を紹介しておきたい。

これは、香蘭こうらんが主演した映画、「支那しなの夜」の主題歌にもなっていて、作詩は西条八十、作曲が服部良一というゴールデンコンビが、昭和15年に放った往年の大ヒット曲である。
懐かしく思う人もいるのでは?

君がみ胸に 抱かれて聞くは
夢の船唄 鳥の唄
水の蘇州の 花散る春を
惜しむか柳が すすり泣く

花をうかべて 流れる水の
明日の行方は 知らねども
こよい映した ふたりの姿
消えてくれるな いつまでも

髪に飾ろか くちづけしよか
君が手折りし 桃の花
涙ぐむよな おぼろの月に
鐘が鳴ります 寒山寺


「支那」という言葉について。
日本に於けるアジア地域への侵略過程の中で、侵略を正当化する理由の1つとして、その地域の住民を劣等視した事などにより、「支那」という言葉自体に蔑視の意味はないのだが、日本人が使用すると蔑称的な性格を持ち、また中国人も侮蔑感を強く持つため、「支那竹」を「メンマ」、「支那そば」を「ラーメン」と言い換えるなどして、第二次大戦後は使用を避ける人が多くなっている。

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話が横道に反れてしまった。(*^^*)
それでは、本日の観光を始めましょう。

くい杭州こうしゅう
ただ単に「こうしゅう」と言うと、中国・広東省に位置する広州市を指す。
漢字で書けば一目瞭然なのだが、言葉だけだと同音なので分かりにくい。
よって、広州市と区別するために「杭という文字を使う杭州」なので、「杭・杭州」と呼ばれるのだ。
ガイドも杭州を説明するにあたり、何十回もこの言葉を口にした。
「杭・杭州を歴史的にみれば・・・」など。

ホテルを8:00に出発したバスは、紹興市の魯迅記念館に向かった。
ここは魯迅の生まれた地域の記念館であるが、魯迅記念館は上海にもあるのだ。
魯迅については上海観光のページで紹介することにして、今日のメインは紹興酒の購入と中国茶の購入、そして世界遺産である西湖遊覧である。
西湖は、太湖とは違った趣きを見せてくれるに違いない。

先ずは紹興酒の醸造工場へ。
工場までは、このガイドが案内してくれる。
必要以上に売り込まなくても、NIJIは買いに来ているんだから大丈夫だよ。(*^^*)



中国は気温が40℃を超えると、法律に基づき公共機関・学校・会社などが休みになるのだという。
NIJIたちが着いた時は工場が止まっていた。
だから、かなり暑いし40℃を超えたのかと思ったが、今日は日曜日だったのだ。(*^^*)



仮に、休日ではなくても醸造は冬季のみで、それ以外の月は醸造しないのだそうだ。
管理棟に入る前に熟成中の紹興酒を見せてもらったが、特別な倉庫に納めるでもなく、簡単な囲いに覆われた屋根の下に並べられていた。



この地方は地震が無いので壷が何段にも重ねられている。
壷の中の紹興酒と外気が繋がっていて、いわゆる息をしているというのだ。

管理棟に入り、本格的な説明が始まった。
バスの中でガイドが粗方の説明したので、ここで聞く説明は復習のようなものだが、現物を目の前にしての説明には説得力があった。
5年物・10年物・20年物・30年物とあり、寝かせた年数が多いものほど値段が高くなるのだ。



説明によれば、概ね次のようなことを言っていた。

紹興酒は、この紹興で収穫された餅米と小麦、そして紹興の水。
これらに蜂蜜などの原料を加え、手造りで丁寧に醸造します。
日本にも紹興酒はありますが、台湾から入った物でザラメなどを入れて飲むようです。
紹興の手造り紹興酒は、寝かせれば寝かせるほど、若干アルコール分は低くなりますが、コクが出て円やかな喉越しになります。
この卓越した味は、世界中どの地域に行っても絶対に造り出すことは出来ません。
ここ、紹興でしか出来ないのです。
寝かせるほど美味しくなるので老酒と呼ばれ、体に非常に良いので養命酒とも呼ばれています。


試飲が始まった。
中国産のピーナツをツマミにして5年物と10年物を飲み比べてみる。
手前の色の薄い方が5年物で、奥手の色の濃い方が10年物である。



確かに10年物の方がダントツに美味い。
例えば5年物にしても、あのツンとくるクセが無く、とても円やかで、日本のメーカーには悪いが遥かに及ばない。
そして名前が示すように、紹興で手造りされた物だけが本物の紹興酒と言えるのだ。

これは壷詰めになっている10年物である。
瓶に移さず、このままでも売っているが、持ち運びに不便である。(*^^*)



20年物以上になると高くてNIJIには手が出ない。
結局、一番売れ筋の10年物を買うことにした。
500ml詰めを4本買ったのだが、350ml詰めも用意されているので、ご参考までに。



えっ? 3本しか写っていないって?
あはは、1本は既にNIJIのお腹の中だよん♪ 

買った紹興酒はホテルに持ち帰らず、帰国日の前日までバスの中で預かってもらう事にした。
「NIJIが忘れていても王ちゃんは覚えていてね?」
「OK! 大丈夫です!」
王ちゃんも飲んでみるかい?(*^^*)



工場に着いたとき、「気温が40℃を超えると、公共機関や会社などが休みになる」と書いた。
しかし、政府の公式発表は1回も40℃を超えた事がなく、どんなに高くても39.9℃なのだというから大笑いである。(^◇^)

昼食は紹興料理なのだが、他の料理との違いが分からないので写真は割愛しました。
さて、西湖遊覧の前に判子屋さんの見学だ。
小高い丘の上にあり、数十段の階段を登ると「西令印社」がある。



NIJIは ’04年の中国初訪問の際、敦煌において宿泊ホテルのテナントで印鑑を作ったので、特に必要はない。
入口には重厚な印鑑が飾られている。
あくまでも展示品であり実用品ではない。



此処の印鑑は落款としては使えるが、日本において実印としては使えない。
20分間の予定だったが見学が長引き、女性陣のトイレなどもあり、少し長引いてしまった。

次は世界遺産の西湖遊覧と洒落こもう。
此処が乗船所だが、貸切りなのでNIJIたちしか乗ることが出来ない。
次の出港まで待っててね。(*^^*)



湖上から杭州市内を望む。
現在、高層ビルが建ち並び、爆発的な発展の一途を辿どり、中国一の成長を遂げているという。
我々メンバーも観光の中で、その様子を目の当たりにしている。



中国での金持ちは北京でも上海でもなく、この杭州に多く住んでいるという。
ベンツなどの高級車を自転車代わりに乗り回し、免許証もお金で買う輩がいるのだとか。
また、中国で1番高い家賃のマンションも杭州にあるのだという。
そして、1人っ子政策を無視して莫大な罰金を支払い、第二子・第三子を設けるのも杭州人に多いのだという。。。

沖合いに目を移せば市内とは真逆の光景が目に入ってくる。
遠くには六和塔が見えている。



近づいてみると・・・何処に行っても中国には、こういう建物が多いよね。



団体貸切りだけではなく、個人の遊覧船も浮かんでいるが乗船場所が違うのか。



ツアーのメンバーは思い思いの行動を取る。
3階で風を楽しむ者。
2階のデッキで撮影に興じる者。
1階の船内から風景を眺める者。
NIJIは舳先に出て船内の様子をパチリ!(*^^*)



いつまでも揺られていたい気分だ。
でも、「時間に限りがあります!」ってか?(*^^*)



次は茶芸店で、お茶の試飲と購入だ。
ツアーで中国旅行をした人なら、必ず1度は経験する「美味しいお茶の入れ方講習」である。
NIJIは買うつもりだったので、渡されたテキストに目を通し講習を真剣に聞いていた。



結果、一葉茶とジャスミン茶、それに人参茶を2缶買うことにした。
紹興酒も中国茶も国営店なので安心である。



今夜のOPは、「西湖のナイトショー」なのだが、少々お疲れ気味なのでパスをして、ホテルでゆっくりと寛ぎたいと思います。
NHKテレビが受信出来るようになっている。


続いて、7月30日〔西溏・七宝・上海〕 にお進みください。



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